英国の女傑「マーガレット」

「マーガレット（Margaret）」はイギリス王家で最も伝統的な名前で、この名を持つ王妃や王女が数多くいます。中でも特に有名なのは、アンジュー家のマーガレットでしょう。彼女は元はナポリ公国の公女（当時の名は「マルグリット（Marguerite）」）で、政略結婚でイギリス王ヘンリー六世に嫁ぎました。

結婚後は無能だった夫に代わって、持ち前の聡明さと強気を活かしバラ戦争を戦い「赤いバラの女王」とも呼ばれ敵のヨーク家を窮地に追い込んだ烈女でした。その女傑ぶりは史劇にも描かれ、後世に語り継がれる「強い女性」の象徴となりました。

「鉄の女」も

イギリス初の女性首相サッチャーも「マーガレット」の名を持っています。彼女は10年以上その地位を守り、徹底した保守主義によりイギリス経済を復活させた偉大な人物です。マーガレットという名前には国を動かす魅力があるのかもしれません。