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『よそ者』とされて

有史以前からヨーロッパに先住していたケルト人ですが、アングロ・サクソン人からは「wealh」と呼ばれていました。この古英語は「よそ者」を意味していると同時に「奴隷」も意味しているのです。侵略してきたアングロ・サクソン人を中心とするゲルマン人にとっては、絶滅同然のケルト人は「よそ者」であり「奴隷」だったのです。

しかしそんな状況を打破するため、ノルマン人に征服されたイングランドへの抵抗運動を率いた人物がいました。彼の名はウィリアム・ウォレス。「wealh」の名を掲げ戦った彼にあやかり「ウォレス」は人気の名前となりました。

英雄ウィリアム・ウォレス

ケルト人であるウィリアム・ウォレスは圧政に対して立ち上がり、やがてイングランドへの抵抗運動のリーダーとなりました。一時イギリス軍に勝利したものの、ノルマン出身の貴族たちが裏切りウォレスは処刑されてしまいます。

しかしその遺志はロバート・ドゥ・ブルースに継がれ、スコットランドは独立を果たします。英雄ウォレスの名は独立運動の象徴的な名前となっています。

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