われわれ日本人の名前は、漢字や読み、あるいは読みの響きで、どんな意味や由来があるのか、なんとなく想像ができる場合が多いですよね。でも、外人の名前となると、どうでしょうか?
もちろん、欧米の方々の名前にも、由来や意味があるんです。日本の「太郎」「花子」のように、伝統的に使われてきた人名があったり、神話や宗教的偉人の名前に由来していたり、他の民族の言語と似た発音にしてみたり・・・。
ここで、ヨーロッパの長い歴史から生まれた様々な姓名の由来・うんちくを、名前のジャンルごとにお話したいと思います。
由来のほか、欧米・西洋の名前の構成についての基礎的なことや、それぞれの家系に対してどういう思いを抱いているのかなど、知るほど面白いお話もいくつかしようと思っています。
映画や文学で欧米人の名前に触れることもあれば、お友達に欧米人がいる方もいるでしょう。そんないろんな「名前」の意味を理解することで、もしかしたら、欧米の人々ともっと近仲良くなれるかもしれませんよ。
少し日本に戻ってお話します。日本では明治になって戸籍制度が出来た時に苗字の登録が必須になりました。そのため、それまで苗字のなかった国民も苗字をつけて登録しなければいけませんでした。
日本にはたくさんの苗字が存在していますが、もともと日本の苗字には、朝廷や幕府から与えられた苗字や、地名を元につけた苗字、地域や風景を元につけた苗字、職業を元にした苗字などが存在します。
一番わかりやすい地名を元にした苗字だと、千葉県の地名からとった「千葉」さん、栃木県宇都宮の地名からとった「宇都宮」さんがわかりすいですね。ほかには、宮崎県の地名からとった「宮崎」さん、栃木県那須の地名からとった「那須」さんなどもいます。珍しい苗字だと「日本」さんや「東京」さんもいます。
「日本」さんの読みはそのまま「にほん」と読んだり「ひのもと」や「やまと」と読んだりします。「東京」さんはそのまま「とうきょう」と呼ばれるそうです。またその人数は非常に少ないので、一生で一度も東京さんに会うことはないかもしれませんね。
上で「東京」という苗字があると言いましたが、実は都道府県のほとんどが苗字として存在します。ただ「北海道」という苗字はなく、「北海」さんになるらしいです。また、都道府県の中で無い苗字は「沖縄」と「愛媛」 の2県だけでした。
このように、苗字には色々なルーツがあるんです。調べればそれぞれの苗字にルーツがあるので、興味がある方は是非調べてみてください。