広大な領域を統治し権勢を誇ったヨーロッパの民族、ゲルマン。彼らが保った北欧の神話で登場する神々の名は、現代の欧米人の名前にもたくさん使われています。
神々はそれぞれに性格やつかさどる自然分野を持ち、ゲルマン民族はそこから子供たちの名をとりました。北欧神話の代表的な神々の名と、ゲルマンが後年影響を受けたキリスト教で神格化した聖人の名前について取り上げました。
ゲルマンの信仰する神々の業績は北欧神話に描かれます。中でも古くから占いと戦いをつかさどる神・オーディンはその最高位に位置する神です。また、彼は地上…
トールは豊穣と戦いをつかさどる雷神で、スウェーデンのストックホルム北部にあるヴァイキング時代の都ウプサラの神殿ではオーディンを右に、フレイを左にし…
民族の中でも特にゲルマン的豪族支配と自由な気風を持ったザクセン人の名前には豊穣の神フレイに由来するものが多くあります。ザクセン人の命名の背景にある…
戦いに一途だったゲルマン民族でしたが、移動が進んで地中海世界との接触を重ねるにつれキリスト教の影響を受け、信仰の対象も戦いの神々から苦難に耐えるキ…