戦いに一途だったゲルマン民族でしたが、移動が進んで地中海世界との接触を重ねるにつれキリスト教の影響を受け、信仰の対象も戦いの神々から苦難に耐えるキリスト、敬虔な使徒的修道士、慈悲深い母、殉教の聖女などの思想を受け入れるようになりました。それにつれて戦いや勝利を意味する言葉が主流だった彼らの名前も、キリスト教的イメージを帯びたものへと移行していきました。
フランス王の名前として有名な「ルイ(Louis)」などもここから生まれたと言われています。
ゲルマン語起源でキリスト教の影響を受けた名前は「ルイ」の他にも「チャールズ」「ヘンリー」「エドワード」「ウィリアム」「ロバート」「アルフォンソ」など、今でもポピュラーなものが多数あります。
ここに挙げたのは英語読みだけですが、各国で読み替えの名前もあり広く親しまれている名となっています。