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救いを求めて「ジョン」

英語名で伝統的に最も人気のある男性の名前と言えば「ジョン(John)」が挙げられるでしょう。この名前はイエス・キリストの又従兄弟であるとされている洗礼者・ヨハネ(John)にあやかった名前です。何故「John」がこれほどまでに人気のある名前になったのか。その理由は中世の世相がこの世の終わりを恐れていたことと関係しています。

当時のヨーロッパは戦争が続き、市民の間では疫病が流行。また天災も多発し、まるで『黙示録』に描かれた世界が自分たちを待ちうけているのではないかという恐怖と不安の中に立たされる状態でいました。そんな中、彼らの心の支えは「洗礼者ヨハネ」。ヨハネによって、1人1人の罪を許してもらい、神様に恐怖の世界をとりなしてもらいたい…。そのことから「John」という名前は人気が高まり、今日でも流行が続いています。

4人に1人は「ジョン」

「ジョン」の人気が高かった中世時代には男性の25%は名前がジョンだったという統計があります。今日でもジョン・F・ケネディ、ジョン・レノン、ジョン・トラボルタなど、有名人にも多い名として知られています。

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