サーネームとはいわゆる「苗字」で、名を先に書く国の場合「ラスト・ネーム」とも言います。サーネームはかつては身分の高い人が一種のタイトルとして使っていたのですが、封建制度が確立した12世紀ごろからは封地を世襲的に引き継ぐため親子関係を明示する名前が必要になり、イギリスやフランスで用いられ始めました。
その後も、都市が発達するにつれて市民を管理するために第二の名の必要性が高まり、サーネームは一般人にも広がっていきました。
「Johnson(ジョンソン)」という名前は、よく耳にする馴染みある名前ですが、実はこの名前には「John(ジョン)」の息子(son)ですという意味が隠されています。サーネームは親子関係を示すために使われており、父称辞とされています。また付け方で何系の生まれなのかも分かります。
参考までに、「-son」や「-s」は英語圏、「-sohn」だとドイツ系だと分かります。